From:秋山大介

「お~~~~~~~、マジか~~~~~~~~~!」

「予想はしていたけど、マジでカンベンしてくれよ~~~~~~~~~~~~!」

あれは、先週の土曜日のことでした…。その場所は、東京都内の由緒ある地域の有名な駅。天気は雨…。次の日は、大型台風が来るということで、なにか不穏な空気が流れる日でした。私は、前々日と前日で合計睡眠時間5時間と、かなり過酷な状況に追い込まれる中、半ば意識がもうろうとする中で、駅ビルの入り口に立っていました。

私に与えられた範囲は、前後90cm程度…

私に与えられた範囲は、前後90cm程度…横幅は、5メートル以上あるのですが、ただそこの範囲を行動するのは、許可が下りているような下りていないような…曖昧なところでした。一応、責任者の方からは、この色のブロックを出ないでくださいとい言われたので、「ここも同じ色だから、横ならOKですよね?」と、まるで一休さんのトンチのように、厳しい条件をかいくぐりました。

ただ、ここで更に厳しい条件が・・・。それが声出し不可というもの。眼の前をターゲットが歩くのに、全く声を掛けることもできず、「あ゛~~~~~~~」と唇を噛みしめることが何度も何度もおきました。何でしょう、このもどかしさ。

まさに八方塞がり…

ほんと、この日はこれまでした仕事の中で、ある意味一番ひどい条件でした。まさに八方塞がり…この言葉がこんなに適した環境はなかなかありません。それで、私がいったい何をしていたかなのですが、実は私、この日「ビラ配り」をしてしました(笑)

もちろん、アルバイトではありませんよ(汗)れっきとしたコンサルティング業務の一部です。私の基本は、つい先日も「とうとう人体実験ですか~」と笑われましたが、「コンサルティングする商品は買う」ということです。つまり、「体験する」ということを基本にしています。

私は「体験学習」が強いタイプ

ちなみに、人体実験というのは冗談のような本当のような話で、このビラ配りの発端である幼児教育の教室に、私は息子を通わせています。だから、私のことを以前から知っている人から、「とうとう…」と冗談で言われてしまいました。

もちろん、この方法が必ずしも良いわけではありません。人によって、本で学ぶのが良い人もいれば、聞くことで学ぶのが良いともいると思います。そのようなタイプの中で、私は「体験学習」が強いタイプのようで、いつもそうしています。

合計4時間くらいビラ配り

と、そんなわけで、このビラ配りも体験学習の一つと言えば、一つでした。やはり、体験しないと学べないということで、この幼児教育の教室の集客イベントにスタッフの一人として参加しました。ただ、実のところ、私はビラ配りの担当ではなく、本当はなにか手伝うことがあれば、ちょっと手伝うという役割で参加していました。

それが、気がつけばイベント会場から遠く離れた駅ビルの入り口に立ち、合計4時間くらいビラ配りをしていたのです。いったい、なぜそんなことが起きたのでしょうか…?

なぜ、ビラ配りをしていたのか?

その理由は…はっきり言ってしまいます。ご本人には申し訳ないのですが、当初配置されたビラ配り担当者が、お人形さんのように立っているだけで、何もしていなかったからです。しかも、かなり不機嫌な顔をして、駅ビルの入り口に立っていたのです。

お~~~~~~~!

私は、それを見て「お~~~~~~~、マジか~~~~~~~~~!」「予想はしていたけど、マジでカンベンしてくれよ~~~~~~~~~~~~!」と心の中で叫びました。おいおい、これでは永遠にイベント会場に人がこないよと、嘆くしかありませんでした。

しかも、それだけならまだしも、新卒で小売業の会社に入り、店舗マネジャーの経験もある私からすれば「入り口で不機嫌な顔をする関係者風の人」ほど、最悪なことはありません。はっきり言って、お店の売上に影響します。しかも、天候は雨で、台風のこともあり、普段より人通りが少ないのに…。

これでは、駅ビルの管理会社から文句を言われても仕方ない状況です。そこで私と、私の直接のクライアントの方とで、急遽その担当者を代え、二人でビラ配りを始めたのです。結果、それが功を奏して、目標より良い数字を達成できたのですが、それよりも問題なのが、これでした。

プロフェッショナルを名乗って良いのですか?

「あなたは本当にプロフェッショナルを名乗って良いのですか?」

あまり言い過ぎると良くないかもしれませんが、でも…という部分もあるので申し上げますが、本当にこの言葉を担当者に投げかけたくなりました。私自身、まだまだ至らないところがあるので、日々精進で謙虚に素直にと思いながらいますが、そんな私から見ても、非常に厳しく見えました。

疑問…その.1「遅刻」

厳しく見えた部分は3点ありました。1点目は「遅刻」でした。きっと、あなたもこの時点でアウトと思うかもしれません。でも、そうなんです。まず、集合時間に大幅に遅れました。イベント開始には間に合ったのですが、IDなどを受け取らないとビル内に入れなかったので、その人の遅刻は、受付の方に迷惑を掛けました。

疑問…その.2「メイクと靴」

そして、2点目は「メイクと靴」でした。まず整理したいのは、そのイベントの内容です。先ほど少しお話ししたように「幼児教育」のものです。だから、イベントに来場されるのは、お子さん、お母さん、お父さんです。ということは、カンが良く賢明なあなたであれば、服装などはどうするかピンときますよね。

でも、その担当者は、女性だったのですが、メイクはファミリー向けではなく、表現は難しいですが、ちょっとお子さんと並ぶのは厳しいかな…という感じでした。そして、服装はギリギリ良いとして、問題は靴です。靴には、パンク系をすこしマイルドにした感じですが、トゲトゲがついたものでした。

これは、幼児教室のイベントです。ということは、お子さんが来ます。お子さんの身長は低いです。もし、そのトゲトゲが目にでも入ってしまったら…これはもう完全アウトです。裁判沙汰ですよね。だから、私は本当にびっくりしました。

疑問…その.3「こんな条件では何もできない」

最後の3点目は「こんな条件では何もできない」と、言ってしまったことでした。確かに条件は厳しいです。私が経験した中でも、一番を争うほど厳しい条件でした。大きな声で声掛けをしてはいけない、動ける範囲は決まっているなど、本当に悪条件でした。

私の考えるプロフェッショナルとは?

でも、プロフェッショナルとは、そのような環境下でも、それなりの結果を残すものではないでしょうか。プロフェッショナルの条件は色々あると思いますが、私はこう定義しています。

「どんな環境下でも、求められた結果を期限内に出す」

ま~、これは私の経験からくるものでもあるのですが、そうではないかと思うのです。おそらく、これを否定する人はいないと思うのですよね。きっと、一つの条件には入ると思います。もし、あるとすれば、私はあえて表現しませんでしたが、結果が「求められる以上」にするかどうかでしょうか。

だから、私は自分がプロフェッショナルを名乗る以上、これは必ず守るようにしています。そして、同時に「相手の期待を1ミリでも上回る成果を上げる」ことを信条にしています。そうしないと、相手は私をプロフェッショナルとして見てくれないと、体験から学習しました。

実は、前兆が…

ということで、私は彼女に対し、私からすれば、プロフェッショナルを名乗るのは、まだ控えたほうが良いのではないかなと感じました。しかも、彼女、初対面だったら、私も許せたのですが、一度ミーテイングしていたのですよね。

そのとき、彼女は非常に強気なコメントをしていました。その代表的なコメントが「なんで、私がわざわざレベルの低い人に合わせなけれならないの?」というものでした。ただ、そのとき気になったのが、厳しい条件が分かると、「なんで?」「変えられないの?」「それじゃできない」という言葉が徐々に増えていたことでした。

ま~、私もなんだかんだで年齢の割には、色々な経験をしていますので、その姿を見て「当日は期待しないほうがよいな~」と感じていました。すると、結果はその通り…。

う~ん、難しい(汗)

う~ん、プロフェッショナルって難しいですよね。ちなみに、その彼女は会社に搾取されるのが嫌なので、独立するそうです。う~ん、会社に搾取って…搾取しているのではなく、あなたを安全に放牧して、餓死しないようにエサを上手く用意する環境を用意するためにお金を使っているだけなのですけどね。

そのマインドセットだと、独立しても厳しいかもしれませんね。常に、人には感謝しないと。仮に対立しても、ケンカして、それはそれ自体に意味があり、それを経験させていただくことによって、次の何かにつながるのですからね。

プロフェッショナルか~、そう言えば「秋山さんのおかげでプロフェッショナルになれました」という言葉をいただいたことがありましたね。でもな~、その彼、私からみたらプロフェッショナルではないのですよね~。もしや、コンサルタントが乱立している実態があるように、プロフェッショナルも乱立しているってことなのですかね。う~ん、考えてしまいます。。。

ー秋山大介