From:秋山大介

「アキヤマサーン、

ソレハニホンデ、オカシイ!トコエヲアゲルヒトハイナイノデスカ?

アマリニジョウケンガムズカシスギマス!」

と、ロイスから言われつつも、やらなければ何も始まらないので、動いている今月。ふ~、ようやく終わりました。これで第一便でできることは全て完了です。

できれば「3ステップ」レターでいきたかったのですが、相手の方の状況をふまえて「2ステップ」に変更しました。

◯求職者に直接アプローチしてはいけない

◯webページの内容には規制がある

◯webページでの広告は禁止

◯夏休み前の時期を逃すと今期はほぼ終了

◯先生もあまり企業を推奨できない

◯求人票の文字数は、3/2に減少

◯7/1からしか求人票を公開できない

まさに、こんな7重苦の状態の高校生への求人活動をようやく昨日終えました。

ただ、慣れというのは恐ろしいといえば良いのか、ロイスからは、「オ~、ソレハソウゾウイジョウデス。サスガニソコマデトハオモイマセンデシタ。」と言われるほどの最悪の前提条件からスタートする県内高校生への求人活動ですが、私にとっては当たり前のことでした。

当初は、私が「ロイスさんに秘策があるなら、ぜひ聞きたいです!」と意気揚々に言ったので、ロイスさんも喜んでいました。

ですが・・・状況は一変「アキヤマサーン、サスガニソレデハワタシハナニモオヤクニタツコトハデキマセン。。。」となってしまいました。

基本的に通訳の方は、喜怒哀楽なく通訳するのが通常なのですが、あまりの厳しい条件に、驚いた表情で通訳されていたくらいです。私も他の都道府県はわからないのですが、少なくとも、私の家業の地元である栃木県はこの条件です。

なので、私がすることは去年からこう計画をしていました。

◯7/1に、ハローワークに行き求人票を取りにいく

◯その足で、訪問できる高校へ行く

◯佐野・足利地域を除いて全校訪問する

◯お礼状を送る

◯念押しレターを送る

だから、7/1にスタートは切れなかったのですが、7/2から、この予定通り動きました。ちなみに、この動きは、一部の企業では当たり前ですが…おそらく多くの企業では「非常識な行動」です。

なぜなら、栃木県のような地方企業は「ハローワークに求人票を出しておけば、勝手に求職者が応募してくる」と思っているからです。

だから、私がこのような動きをしていることを知ると、非常に驚かれます。

でも、これは去年、いや一昨年に学び私からすると「2年計画」としてやっていることなのです。なぜなら「リサーチ」で、このやり方が良いと気がついたからです。

もちろん、このやり方は今年がはじめなので、上手くいくかは今年の結果次第です。ですので、あくまでもそれが前提ですが・・・まず、私は一昨年このようなことを知りました。

「高校生の採用が上手くいっている企業は、求人票を高校に届けにいっている」これを知りました。

今思えば、知るのが遅かったのですが、実は、それまでは、私の求人票を書き方が非常に珍しいこともあり「何もしないでも面接にはくる」状況でした。

それが、やはりメディアで売り手市場が強調されることになった、一昨年くらいから状況が変わったのです。だから、私はその頃から何か手を打たなければと思い、それまでの成功体験は捨て、新しい道を模索していたのです。

そして、上手くいっている企業は、求人票を高校に届けていることを知りました。

しかし、ここに盲点がありました。それを知った私はさっそく高校へ行ったのですが、行き始めたのが「お盆前後」でした。

すると、そこにはこのような事実…いや、「システム」があることを知りました。「高校生の採用は夏休み前に、ほぼ終わっている」もしくは「2年生のインターンシップで、ほぼ終わっている」このシステムの存在を知りました。

驚きでした。高校生に職業選択の自由はないのか…と。どうやら、高校生の就職の決め方は、このような流れのようです。

◯2年生の春休みに、気になる業界や企業を、
「その年に出た求人票を見て」調べる

◯3年生の7/1に、その気になった企業の求人票が出ているか確認する

◯夏休みまでに、おおよそ志望企業を決める

◯夏休みの三者面談で志望企業を決める

◯9月から会社説明会にいく

◯企業側から不採用がない限り、内定がでたらいく

で、ここで見落としていけないのが、一番前のフローの前に、もう一つあるということです。それが「2年生のインターンシップ」です。つまり、こんな感じフローは変化します。

◯2年生でインターンシップに行く

◯春休みにインターンシップ先を調べる

◯7/1求人票を確認する

以下同じ…

なので、本当のところはインターンシップで、ほぼ終わっているといっても過言ではありません。とはいえ、先生方に聞くと、そうとも言い切れない部分があるようなので、私はインターンシップで乗り遅れても、このような動きをしているのです。

ちなみに、インターンシップ企業になるのもハードルがあり…よくある業界団体に入らないといけないみたいで、私の場合「栃木県建設なんとか協会」に入らないと、論外だと、ある先生から言われたことがあります。

って…これ独禁法に引っかからないんですかね?というのはおいておいて、、、

こんなシステムがあるので、私はこのシステムに合わせて動いている次第です。もちろん、この結果は前提条件でお伝えした通り、まだ分かりません。

去年出しにいった求人票は、その年の3年生が見るものではなく、その年の2年生が見るものとして扱われました。ですので、運良く現3年生が2年生の春休みに見てくれていれば…なんとか、今度は競争のスタートに立てるという流れです。

実際に結果が上手くいくかは分かりませんが、とはいえ、改めてここで実感したのは「システムを知る」ということです。案外、このシステムというのは疎かにされがちです。

例えば、営業の企画書。企画書は、誰向けに書くものでしょうか?これも同じ話でしょう。ちなみに私が見ているのは「決済がおりるまでのプロセス」です。

そのプロセスに関わる人の情報を集め、全員が満足する…いや、各自が満足する情報を散りばめて企画書を作成します。

また、同時に意識するのは、案外見落としがちですが、「企画書は、この書類だけが独り歩きするもの」なので、書類だけが渡り歩いてもその内容が分かるように詳細に記しておきます。

というように、「システムを知る」ことが、実は重要と言えるでしょう。でも、なぜかここは疎かにされがちです。確か、何かの本のタイトルにこんなふうなものがありました。

『「仕組み」を作った人が勝っている』これは作った側の話ですが、ということは、仕組みがすでにあるなら、「その仕組を知らなければ勝てない」とも言えるのではないでしょうか?

ー秋山大介