From:秋山大介

300万円…3回目の出資です。ただし、今回の出資は、私の個人資金ではなく家業である「小西屋」での出資です。個人ではなく、会社での出資ははじめての経験です。

とはいえ、、、これも顧問の会計事務所と検討し、今回は個人ではないほう良いだろうという結論に至った経緯があります。だから、実質的には個人と、ほぼ変わらない状況でもあります。これで私は「3回目の出資」がスタートしました。

1回目は、27歳ごろでした。確か、このときは45万円くらいだった気がします。「くらい」とつくのは事情がありまして…元々、私はその会社に創業時からインターンとして参加し、約3ヶ月間の空白があり、正式に社員となり参加しました。

インターンをしているときの私は、ちょうど大学院に通っていて、卒業と同時に起業する予定でした。だから、その頃の私は色々な人に「卒業と同時に会社を設立します!」と言いまくっていました。すると、不思議なもので…一人の教授から声を掛けられたのです。「私の教え子が、ちょうど起業するから無報酬でよければ、インターンでいかないかい?」と。

だから、私はその会社には、起業と、そのスタートアップ時の状況を学ぶためにインターンとして参加していました。そして、卒業と同時に起業します…と言って出ていったのですが…不思議な縁です。。。私は相方と大げんかになり、空中分解

そして、そのインターンで参加していた起業も創業メンバーの一人が分裂…そんなことがあり、私に声がかかり、私も二つ返事で参加させていただきました。

ただし、そのとき、若造ながらこのような条件を出しました。「1円でも良いので出資させてください」と。ただ、このとき分裂した役員の出資金の手続きが始まっており、出資比率のバランスもあり、私は45万円程度の出資になりました。

そして、2回目は、それから2年後のことでした。その会社は、私が倒産寸前を味わい、マーケターとしてのスキルを磨いたところですが、このときも・・・社長ともう1名を除き、メンバーが全員入れ替えになるという破茶滅茶な状況でした。

今思えば、このときから泥舟だったのでしょう。でも、29歳くらいの私はそれに気が付かず、オファーにのり、参加しました。ただし、そのときも条件を出しました。「1円でも良いので出資させてください」と。

結局、これが私にとって、泥水を何度飲んだか…どれくらいの量を飲んだか分からない…まさに人生を良くも悪くも変える、大きな分岐点でした。ちなみに、このときは200万円を出資しました。

そして、そこから3回目の出資です。2度あることは、3度ある…なのか、また状況は似たものでした。もともと2名ではじめた会社なのですが、この2人それぞれに事情があり、今後の成長が見込める状況ではありませんでした。

なぜなら・・・この2名はお互いに本業の会社があったからです。当初、ある事業を展開するにあたり、受け皿となる会社が必要で、資本金もほとんどない状態でした。だから、仕方がないと言えば仕方がないのです。

そのような中、私は、その2名と個別に仕事のつながりがありました。そして、そのつながりから1年半が経過したときのことです。1名から、こんな話がありました。

「秋山さん、一緒に新しい会社を作りませんか?」

と。実は、この方からは、前からそのような打診がありました。ただ、このときは、元々契約していた会社の社外取締役のようになる内容でした。それが形式を変え、このような話になりました。また、同時に、もう1名から、こんな話がありました。

「秋山さん、この会社に参加してくれませんか?」

と。ということで,

このお二人に私から、同時に話があったことをお伝えし、

「すでに会社があるのだから、ここに3名で本格的に出資をして稼働させよう」

という結論に至りました。家業も、父が急死し、急な新体制で始まったので、これも、ある意味、スタートアップ…

40歳にして、4回目のスタートアップです。

あっ、一つ忘れていましたが、出資はしていませんが、12月まで関係していたものもあるので…あっ、、、もう一つ、出資はしていませんが、今関わっている、新規事業がありました…だから、0.5+0.8くらいで考えると「5.3回目のスタートアップ」でしょうか?

これから先は、どうなるか全く分かりませんが、これまでのスタートアップでは、一番状況が整っているでしょうか。出資300万円以外に、400万円くらいの先行投資もして、あとは、コンテンツさえそろえば、収益を上げられる体制はありますし。

コンテンツも今作っていて、どんなに遅くても、5月末にはリリースするので、そういった意味では、一番準備は整っているかもしれません。ちなみに、5.3回スタートアップをしている私の経験上それがB2Bでも…B2Cでも…まず準備しなければならないのは、

「何を売るか<誰に伝えられるか(=見込み客)」

だと思っています。

1回目の出資のとき、その会社の社長がこう言っていました。「会社は営業して受注できれば死なない」と。でも、私はこれでは足りないと思っています。その前提条件として、「見込み客」があるからです。

それを、これまでのスタートアップで学びました。だからこそ、今回の出資では、まず、そこから着手し、今その見込み客に合わせてコンテンツを一気に作っています。

とはいえ、、、一寸先は闇なので、これからどうなるかは分かりません。いつも通り、目の前のことに全力投球し、何とか、この出資先の会社を軌道に乗せ、リターンを得たいと思っています。

と、、、つらつらと私のスタートアップ経験を書いてしまいましたが、読者の方中には、後々起業する準備をしている方もいらっしゃるようなので、何かのご参考になればと思います^^

ー秋山大介