From:秋山大介

最近、思うことがあります。

「了解しました。」と「承知致しました。」この言葉意外と正しく使う人が少ないものではないかと…。私がコミュニケーションを取る人の多くは、なぜか、最近は「了解しました。」が多いです。

ちなみに、私は文章を書くのに少しでも時間を節約するのに、「しょう」と入れると「承知致しました。」と変換されるように単語登録しています。

また、同じように「りょう」と入れると「了解しました。」と変換されるように単語登録しています。

では、どちらのほうが使うことが多いか…?完全に「承知致しました。」です。「了解しました。」は、めったに使うことはありません。

ちなみに、ちなみに、念のため、補足しておくと目上・上司や取引先などへは「承知致しました。」が正しいビジネスマナーだとされてますよね。

で・・・話はここからが本題です。最近、思うことがあります。「承知致しました。」の言葉を使う人には、俗に言う「成功者」が多く、「了解しました。」の言葉を使う人にはいわゆる「普通よりちょっと良い人」が多いということです。

批判を恐れずに言えば、「普通よりちょっと良い人」とは「大海をしらず、自分の周りでは自分がトップと思っている人」です。

ただ、これを言うと、私が「承知致しました。」を使うことが多いことは、「成功者」なのか?と言わればそんなことはありません。あくまでも「多い」という傾向の話です。

そして、これも重要なポイントですが、そもそも、成功者はそうそういないということです。しかしながら、そのような確率の中で、私は、2名の成功者と常々お付き合いがあります。

1名は、約10年のお付き合いで、
1名は、ここ数ヶ月のお付き合いです。

実際は、他にもいるのですが、常々よりも低い頻度なので、割愛します。このお二人は、私よりも年上です。そして、その業界ではトップレベルの方です。だから、「偉そう」にものを語っても誰も文句を言うことはないでしょう。それを裏付ける実績も十分すぎるほどあるのですから。

でも・・・「二人とも驚くくらい謙虚」そして・・・「穏やか」です。仏様というと変かもしれませんが、まるで仏様ではないかという雰囲気です。

そして、共通しているのが、この年下で、業界トップでも何でもない私に対して「承知致しました。」と使うということです。

はっきり言って、お二人とも、私に高圧的に言ったり、上から言っても問題ありません。そして、何よりも「了解しました。」と言っても問題ありません。ですが、二人とも違います。

また、こんな共通点があります。お会いするときなどは、「お忙しいところ、お時間を頂いて、ありがとうございます」と二人ともおっしゃいます。

立場的に言えば、このお二人は、自分から私に会えないか?と言ったとしても、わざわざ、そのような言葉を使わなくても良いでしょう。でも、必ずこのような言葉を使うのです。

「とにかく謙虚」です。

私の言葉に真剣に耳を傾け、興味のある部分には外国人並に反応し、どんどん議論を深めていきます。そして、終わったときには、まさに、そこにシナジーが生まれ、新しい何かが生まれます。

反対に「謙虚さがない人は『了解しました。』を使うことが多い」と最近感じています。実は、私の家業では今、色々と問題が起きています。それは全て、弊社の人材に「謙虚さない」ということでした。

だから、つい先日もそこから問題が発生し、私が取引先に頭を下げる場面がありました。もちろん、私は私が頭を下げることに何も問題はありません。むしろ、そのためにいるのですから。

ただ、私としては、自分の力の至らなさを感じたのが問題の発生の仕方が、流れの中の不具合ではなく「弊社の社員の謙虚さがない」と部分だったことです。

これは、私が会社としてのあり方をしっかりと教育できていなかった結果です。だから、今、早急にテコ入れをして、かなり厳しめに、改善をしています。

私の父が急死して、7年が経過しました。陰陽五行論の教えでは「7の倍数」は、物事が壊れやすいので注意と言われています。まさに、そのタイミングです。

父が急死して7年間…7年連続増収増益にはしませんでしたが、実質7年連続黒字は達成しました。たいてい、創業者が亡くなると、小さな会社は崩れると言いますが、弊社はなんとか、そういったことなく今は来ています。

それには紆余曲折ありました。ただ、その中での私の失敗が…「社員には分からないように、トップ営業を仕掛け、問題を処理していた」ことでした。だから、社員たちは、順風満帆に7年来てしまいました。

その順風満帆が、過信を生み、謙虚さをなくすことになりました。そして、その事態が、大きな問題を発生させました。なんとか、今は私が再び抑えていますが、これは応急処置に過ぎず、根本的解決ではありません。

だからこそ、今すべきは、「了解しました。」ではなく「承知致しました。」のマインドを根付かせること。これしかないと思い、今、必死に取り組んでいます。

謙虚さ…

これは決してなくしてもいけないものですね。まさに、ビジョナリー・カンパニー2の「第5水準のリーダーシップ」これはリーダーだけでなく、フォロワーも必須で、「第5水準のフォロワーシップ」を作らなければならないのでしょう。

そうそう、一つ言い忘れました。私は今、大変ありがたいことに「謙虚ですね」と言っていただける機会が多くあります。でも、「我」が出たら終わりなので、日々修行です。

でも、もしロイスと出会っていなければ、毎日「今日も素直で謙虚でいられるように」とは唱えなかったでしょう。

私も第5水準のリーダーシップを体現したいので、これからも修行を続けつつ、今度は社員にこの影響の輪を拡げたいと願うばかりです。

ー秋山大介